第3回
専門用語を理解する
これまでにJリートの概要や仕組みを解説してきましたが、次回以降のJリートの特徴や押さえておくべきポイントなどの説明の前に、Jリート特有の専門用語をおさえておきましょう。
第1回で説明したように、Jリートと株式会社では根拠法が異なります。そのため、Jリート特有の用語がいくつか存在します。次の表のように、皆様に馴染みのある株式との比較を通じて、Jリート特有の用語を確認すると分かりやすいでしょう。
株式とJリートの用語比較
- 株式
- Jリート
- 株式会社
- 投資法人
- 株式
- 投資口
- 株主
- 投資主
- 株価
- 投資口価格
- 社債
- 投資法人債
- 配当金
- 分配金
- 配当利回り
- 分配金利回り
この他、次の基本用語もおさえておくと、各Jリートの開示資料などの理解に有用でしょう。
その他の基本用語
- 資産運用会社
- 投資法人から委託を受けて、不動産の選定・購入、売却、資金調達などを行う会社
- スポンサー
- 資産運用会社の大株主
- ポートフォリオ
- 各投資法人が保有する運用資産(保有不動産)全体・組み合わせのこと
- 内部成長
- 収益性を高めるための成長戦略の一つで、保有不動産の賃料や稼働率を上げたり、
費用を削減したりして、収益を増加させる戦略
- 外部成長
- 収益性を高めるための成長戦略の一つで、新たに不動産を取得するなどして、 保有資産の規模(資産額)を拡大し、収益を増加させる戦略
- 稼働率
- 保有不動産において、賃貸可能な面積のうち実際に賃貸している面積の割合のこと
- 東証REIT指数
- 東証に上場しているJリートの全銘柄を対象として算出される指数で、
上場株式のTOPIXに相当する指数